先日の江の島。
何度目かの江の島でようやく見られた夕陽は、天使も精霊も。
意識存在は常に共にある。
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シュタイナーの妖精論がとても興味深かったので、こちらで引き継いで天使についても書いてみようと思います。
天使界は九階級からなり、最も人間に近いのは守護天使、アンゲロイ。
これが守護神と言われている、私達個人個人を見守る存在だそう。
その上が、大天使。
アルヒアンゲロイ。ドイツ語。
英語だとアークエンジェル。
フランス語はアークエンジェ かな?
ラファエルが春、ウリエルは夏。
ミカエルが秋で、ガブリエルが冬を司どる。
大天使の上が権天使 アルカイ。
人類全体を指導する存在で、時代精神を司どるそうで、
現在は1879年以降、新たなミカエルの時代に入っているらしい。
これがいつまで続くのか、まだ続いているのかは分からないけれど。
ここから先がとても面白くて、次は能天使 エクスシアイ。
エロヒムのことのようだ。
ヤハウェとキリストがこれにあたるそうだが、人間に個我、自我を与えた存在。
さらに上が、力天使 デュナミス。
人間にアストラル体を与えたのがこの天使。
そして主天使 キュリオテテスが、人間にエーテル体を与えた存在。
叡智の神霊たち。
次が座天使 トローネが人間に肉体の原基を与えた存在。
意志の神霊たち。
そして、智天使 ケルビム。
精神化された生命、生命的精神を流出した存在。
調和の神霊たち。
最上位が、熾天使 セラフィム。
精神化された心魂 精神的自己を流出した存在。
愛の神霊たち。
これら天界の天使たちから分離して自然界のなかに入ったのが妖精、精霊たち。
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それぞれの天使たちが人間を造って行くような過程が、
創世記をまとめようとしていた頃に見たレムリアの天使たちに重なった。
あれやこれや、人間に手を焼いて介入していた天使たち。
私は天使存在が人間に愛の精神を教え与えたと解釈したのだけれど、
あながち間違っていなかったようだ・・・。
動物的、情動的な動物のような人間を、精神的な存在へと進化させたのは
やはり天使意識だったのだろう。
人間は、「肉体の質に関して高度に進化した動物にすぎない」のではなく、
「神的な宇宙の根源が、人の肉と血をとおして開示されている」という感情を持って向かい合うべきだと。
可能な限り真摯に、力強く、
「人間は精神世界から開示されたイメージだ」と把握するのです。
そのような把握の可能性が、守護天使を通してイメージとしてもたらされるとある。
そして私達、精神的愛を理解する存在となった人間が、
さらに利己的な関心を克服して行ったとき、自分を導く存在が見出される領域へと意識を高めていけるそう。
上述した通り、個人を導くのが守護天使。
そして種族、民族神霊の大天使。
そして文化の経過の中で活動する時代神霊 権天使。
個人でつながる守護天使は分かりやすい。
大天使の意識は、国や民族の集合意識的なところだろう。
時代神霊となると、地球全体の文明レベルに及ぶのだろうか。
守護天使はさらに階級の上、形態の天使からの指導により、
アストラル体を通じて表現するそう。
その時の原則が、
「人間は将来、自分のかたわらに不幸な人がいるなら、
やすらかに幸福を享受すべきではない」というものだそう。
完全な友愛。
人類の完全な結びつきの衝動。
一つになりたい、分かりあいたい。
他者のことを自分の意識と同様に感じ、理解し、愛したい。
そんなイメージ、衝動を、守護天使は私たちのアストラル体を通じて
物質世界へ投げかけているということだ。
愛への衝動は、天使による理想の人間像、世界象の体現。
守護天使はいつでも私達が愛することを後押ししてくれているのだろう。
そして面白いのは、私たちが日々の暮らしの中で
どれだけ理想を持ち、人間愛を体験し、神的、霊的世界に帰依するかによって、
守護天使との接触、繋がりは強くなるということ。
守護天使との接触は通常眠っている間に起きるそう。
その睡眠中の天使に触れる力は、起きているときの精神的活動によるらしい。
「 神霊的存在体の世界には、地上とは別の条件があります。
思考が完全に物質界に埋没していて
一度も物質界を超えて高まろうとは思わない人、
単なる有効性を超えた道徳的理想を知ろうとしない人、
本当の人間愛を体験しようとしない人、
起きているときに神的、霊的な世界に敬虔に帰依することを知らない人がいます。
彼らには、眠るとき、守護天使に正しく触れるための力が残っていません。
私体が感受した理想、思考した理想を、どれほど多く眠りのなかにもたらすかを、天使は待っています。
眠りのなかにもたらす理想が多くなればなるほど、私たちが眠っているあいだ、守護天使との関係は親密なものになります。
私たちは、物質的な興味をこえたものを、自分の中に作り上げます。
そのようにして作り上げられるものを、わたしたちは起きている間、一生にわたって集めます。
守護天使との関係を親密にするものを、私たちは集めるのです。」
そうして体験した理想を睡眠中に守護天使にもたらすと、守護天使は大天使、権天使などと結びつくそう。
これは、高次の世界との最初の出会いになるそう。
天使との接触は、最初は睡眠中に起きているのだ。
その作用に気づくようになると、次第に私たちは意識的に、
目覚めながらにして天使を感性で理解するよ、うになって行く。
「 何らかの形で、人間は守護神との出会いにしばしば気づきます。
ただ、唯物論的な世界観に由来する観念にみたされた環境、生活は、
守護神との出会いを通して打ち立てられるものに心魂を注意させるには適していません。
唯物論が提供するものよりも、もっと精神的な概念に没頭することをとおして、
毎夜の守護神との出会いを自明なものとして観照されるようになっていくでしょう。」
シュタイナーおじさまの生きた時代から100年。
この頃に言われていた唯物論から、精神世界へと目を向ける人は
今の方がきっと増えていると思いたいけれど。。。
そして、守護天使、大天使との出会いを経て、
人間はキリストとの出会いを果たし、権天使の仲介を通して父との出会いを果たすそう。
父とは、宇宙秩序の父。
宇宙の原則である父原則。
これもまた、子供のころに宇宙の壮麗さ、偉大さ、崇高さについての感情を正しく育てられると、
父原則との出会いを深いものにできるそう。
「世界の美しさ、偉大さと、人の心の感情とのつながりを
正しく子供に感じさせることによって、
子供に父原則との正しい出会いを準備します。」
・・・
天使の世界は高く深く遠心だけれども、
その接触はやがて私たちを宇宙秩序へと繋いでくれる。
地球との繋がりを精霊、妖精とともに見出し、
宇宙との繋がりを天使から受け取る。
天と地を繋ぐのは人間なのだとしたら、
人間の立ち位置はとても面白い。